イジニオ・マッサーリ、創業50周年記念パネットーネを発表

イタリア菓子職人界のレジェンドであり、イタリア菓子職人協会(アカデミア・マエストリ・パスティッチェーリ・イタリアーニAMPI)の設立者でもあるイジニオ・マッサーリが、ロンバルディア州ブレーシャに自らの店を開いたのは1971年10月18日。今年の同日、50周年を迎えたのを記念して、スペシャルな限定パネットーネの発売を発表しました。

イジニオ・マッサーリは、パン職人の見習いから始め、スイスで菓子作りの世界に本格的に進みました。それまでイタリアのお菓子はよく言えば素朴、はっきりいうと無骨で、美味しそうではあっても、美しさという点ではまだまだ発展途上でした。イジニオ・マッサーリはより美味しく、そしてより美しいお菓子を目指し、イタリアの製菓の常識を塗り替えた人です。そして、何よりもパネットーネを昔ながらのパンの世界から、イタリア菓子の花形へと引き上げた立役者であり、パネットーネの王とも言われています。
イジニオ・マッサーリのパネットーネは、発酵4回62時間をかけて製作。その生地は空気をしっかり抱き込んでいながら柔らかすぎず、骨格はしっかりとしていて弾力性が適度にあり、口の中で一瞬抵抗しながらもやがて溶けていき、乳酸とバニラの余韻が長く残ります。トラディショナルタイプは、特にレーズンの味、香りが素晴らしく、そのことからも素材の一つ一つに目が行き届いていることが伺われます。

50周年記念のパネットーネは、生地にキャラメル風味を持たせ、キャラメルチョコレートのフレークとマンダリンオレンジのシロップ煮を混ぜ込み、表面ははアーモンドのグラッサ(卵白糖衣)で覆われています。そして、お菓子のデザインをモチーフにしたと思われる特製の缶がまたスタイリッシュ。オンラインショップ、そしてブレーシャ、ミラノ、トリノ、ヴェローナの直営店のほか、ローマ・テルミニ駅、トリノ・ポルタ・ヌオヴァ駅、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅、ナポリ中央駅のポップアップストアでも販売されます。