伊勢丹新宿店イタリア展2021で、パネットーネをご紹介します。

パネットーネ・ソサエティは昨年11月より活動を開始。まもなく一年を迎えます。今年は、より多くの方々に本物のパネットーネを伝えるため、9月8日(水)よりスタートの伊勢丹新宿店 イタリア展2021にご協力することになりました。伊勢丹新宿店のオンラインサイトでは、私たちもセレクトに参画させていただき、多彩なパネットーネをご購入いただけます。また、同サイトでご紹介している一部のパネットーネは、会場でも直接ご購入できます。

伊勢丹新宿店イタリア展2021
【パネットーネEC受注期間】2021年8月25日(水)午前10時~9月20日(月)午前10時
※三越伊勢丹オンラインストアへのリンクはページ下に記載しております。

【会期】
PART1
エムアイカード会員さまおよび三越伊勢丹アプリ会員さま特別ご招待日:2021年9月8日(水)午前10時~午後8時
一般会期:2021年9月9日(木)~13日(月)【最終日午後6時終了】
PART2
2021年9月15日(水)~20日(月)【最終日午後6時終了】
※2021年9月14日(火)は催物場はお休みとさせていただきます。

クリスマスシーズン前に、今年のパネットーネを選ぶ楽しみ

夏が終わる頃、イタリアの人々は「そろそろ今年のクリスマスのパネットーネを予約しよう」というモードになります。ちょうど日本人がおせちを予約するのと似た感覚かもしれません。最近は、年間を通じて販売されるパネットーネも増えましたが、それでもやはり、クリスマスには特別なパネットーネをと考える人が多いのです。日本のお歳暮のように、お世話になった人にパネットーネを配る習慣もあります。そんな光景が日本でも繰り広げられたらいいな、というのが私たちの願いです。

私たちが“本物”と呼ぶパネットーネは、お店や職人独自の自家培養した発酵種リエヴィト マードレを使って生地を仕込み、時間をかけて発酵させたパネットーネです。焼き上がるまでにおおよそ3日。菓子としてもパンとしても、ここまで手間暇かかるものはあまりないと思います。ですから、パネットーネの購買には、事前予約という方法が合っていると思いますし、無駄に作り過ぎないという点でもこの予約方法が根づくと良いなと考えています。今回ご紹介するパネットーネは、会場販売も一部ありますが、多くは事前予約方式による販売で、お届けは11月以降です。注文したら翌日には商品が届く時代ですが、クリスマスまで待つ楽しみというのもまた、パネットーネの醍醐味かと思うのです。

パネットーネのタイプについて

今回ご紹介するパネットーネのベーシックなタイプが、生誕地であるロンバルディア州の伝統的な作り方『クラシックタイプ』(イタリア語でクラシコ、またはトラディショナル)。自家培養発酵種リエヴィト マードレを用いて、バターと卵をたっぷりと使い、中身にはレーズンとオレンジピール、柑橘の砂糖漬けが入ります。もう一つが『コンテンポラリータイプ』。こちらもリエヴィト マードレを用いた生地ですが、中身の具材は自由。季節性や地域性を取り入れた材料の選択にも作り手の考えが表れます。また、生地の質感も独自の技術で工夫されたものが多く、最近はフワフワと空気のような軽さのある生地も一つの潮流です。

パネットーネを食べる時に注目していただきたいのが断面層。気泡は、酵母が糖分を食べてガスを出した痕跡です。生地が健常だと、気泡を生地がしっかりと抱え込み、気泡の内側に特徴的なゼラチン質が形成されます。このゼラチン質の正体は乳酸菌由来の糖脂質(ポリサッカライド)で、生地の中の自由水を閉じ込めて、保存性と柔らかさをキープします。

『クラシックタイプ』、『コンテンポラリータイプ』は、スポーツ競技でいう規定演技と自由演技と考えるとイメージがつきやすいかと思います。『クラシックタイプ』は、設けられた枠の中でどう完璧に技を突き詰めたかの完成度を楽しめますし、『コンテンポラリータイプ』では、発想の自由さや新しさを味わう楽しみがあります。イタリアでは各地でパネットーネコンテストが開催され、バリエーションもプライスラインも豊かに広がっています。

イタリアからは日本初登場<オリヴィエリ1882>、国産パネットーネは秋冬の新作をご案内

イタリア展PART1の会期中【2021年9月8日(水)〜9月13日(月)】、催事場において<パネットーネ・ソサエティ>では、オンラインでご紹介している国内外のパネットーネのクラシックタイプ、コンテンポラリータイプを、新作やイタリアからの初登場ブランドを交えてご紹介します。当初、特設の有料テイスティングバーで、全10種類のパネットーネのお試し、比較テイスティングを行う予定でしたが、昨今のコロナ禍の状況からやむを得ず中止となりました。今回は、テイスティングバーでご紹介予定だったパネットーネをディスプレイでご紹介の予定です。また、イタリアから初登場<オリヴィエリ1882>のパネットーネ・クラッシックとパネットーネ・ジャンドゥイヤ、国産パネットーネの新作<ピアットスズキ>林檎とアーモンド 秋のパネットーネにつきましては、数量は限られますが会場でご購入できます。その他<プリンチ><ピストリーナ・ディオ><アランチャロッサ>のパネットーネは、各社ブースにて販売されます。日本の職人技のパネットーネにもぜひご注目ください。

<オリヴィエリ1882>は、パネットーネ・ソサエティのコーディネートで今回初めて日本で紹介されるブランドです。1882年ヴェネト州ヴィチェンツァ創業の老舗ですが、現代的な感覚を持ち合わせ、イタリアの国内外で多くの受賞歴があります。イタリアのグルメ雑誌「ガンベロロッソ」の“職人が作るパネットーネ部門2020年度版”でも、最優秀パネットーネに選出されました。

今回イタリア展でご紹介する全パネットーネにつきましては、伊勢丹新宿店イタリア展のオンラインサイトをご確認ください。
https://www.mistore.jp/shopping/event/shinjuku_e/italia_10

パネットーネ・ソサエティでは、イタリア展に登場するパネットーネについて、公式instagramやFacebookで随時発信していく予定です。今年のパネットーネを選ぶ際の参考となれば幸いです。