パネットーネ・テイスティング会「パネットニアーモ2021Novembre」、その開催(11月27日)が迫ってまいりました。パネットーネとともに楽しんでいただくドリンクの内容についても準備を進めております。
伝統的なパネットーネには、バター、バニラ、オレンジ、レーズンが、そして作り手の自由な感性で作られるコンテンポラリー・パネットーネには、そのほかのフルーツ、チョコレート、ナッツなど様々な味と香りがあります。パネットーネに合わせるドリンクに厳密な決まりはありませんが、イタリアでは伝統的にほんのり甘いスパークリングワインを合わせます。それは、クリスマスのディナーの締めくくりにもう一度乾杯したいという思いから生まれたものかもしれません。
今回のドリンクペアリングは、もっと自由に、いろいろなドリンクとの相性を探してみたいと考えてワイン、リキュール、シロップなどを集めました。その一部をご紹介いたします。
Amaretto Adriaticoアマレット・アドリアティコ(アルコール)
南イタリアのプーリア州で採れるアーモンドを使ったアマレット。本来アマレットはビターアーモンドや杏の仁などをアルコールに漬け込んだ、マジパンのような強い香りが特徴のリキュール。対してアマレット・アドリアティコは、アーモンドをローストした後、蒸留し、バニラ、シナモン、カカオ、微量のコーヒーの香りと合わせ、甘藷糖、プーリアの海塩を加えるという、100%ナチュラルな素材を使った革新的な製法のアマレット。砂糖の量も一般的な製品の半分に抑えられている。楽しみ方は、ストレートはもちろんのこと、トニックウォーターやジンジャービールで割るのもお勧め。ダークアンバーな「ローステッド」の他に「ビアンコ」(白)もあり、こちらはバニラの香り漂う優しい風味。
Tuscan Vermouthタスカン・ヴェルモット(アルコール)
トスカーナのキャンティ・クラシコ地区に蒸溜所を構える「ワインスティラリー」のヴェルモット。ワイナリーを母体とする同社はワインを使いトスカーナ産の材料で風味を与えたスピリッツやリキュールを手がける。タスカン・ヴェルモットはカラメルなどを使っておらず、サンジョヴェーゼ種のワイン特有の紫を帯びた濃いルビー色が特徴。スミレを思わせるフローラルな香りと赤いベリーの香り、ローズマリーとニガヨモギのスパイシーな香り。そして果実の豊かな甘味と、その後にニガヨモギ特有のかすかな苦味の余韻が続く。ストレートで、またはオレンジやレモンのスライスを加えたり、お好みで炭酸水で割っても。
Vino Passito Bianco Veneto IGTヴィーノ・パッシート・ビアンコ・ヴェネト(アルコール)
ヴェネト州でアマローネやヴァルポリチェッラを手がけるワイナリー「コルテ・カヴェディーニ」がガルガーネガ種の出来の良い年にだけ仕込むパッシート(陰干し葡萄で仕込むワイン)。ドライハーブ、マロングラッセ、金柑の蜜煮、そしてほのかにスモーキーな香りを持つ。コクのある焼き菓子やウォッシュ系のチーズなどによく合うスパイシーなデザートワイン。
Amaro Sancti Vigiliiアマーロ・サンクト・ヴィジリ(アルコール)
トレンティーノ・アルト・アディジェ州、ドロミテ渓谷の麓メッツォロンバルドで1800年代に創業した「ヴィッラ・デ・ヴァルダ」。ワインを蒸留したアクアビット、グラッパ、そのほか様々なリキュールを手がけている。「アマーロ・サンクト・ヴィジリ」は、ねずの実、クローブ、リンドウの根、ルバーブ、レモンバーム、ビターオレンジピールなど数十種類のハーブやスパイスを使用した薬草系リキュール。複雑でバランスの良い香り、上品な甘み、余韻が長くほんのり残る苦味が心地よさをもたらす。
1883Maison Routinメゾンルータン(ノンアルコール)
1883年、フランス東部シャンベリーに創業したディスティラリー「メゾンルータン」は、アルプスの自然湧水をベースに自然の素材と甘藷糖でのみ甘みをつけたシロップを手がけるメーカー。日本では40種類以上のフレーバーを展開している。カクテルにはもちろんのこと、お菓子や料理の伝統的なレシピでリキュールなどアルコールを使う場面でこのシロップに置き換えるなど使い道も幅広い。今回は色々なアレンジが楽しめる「ラム」と「ジンジャー」をセレクト。
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