パネットーネ・コンテストin Japan2024では、これまでのミラノ・クラッシコ部門に加え、コンテンポラリースタイルとしてチョコレート部門を設けます。審査対象とするパネットーネの規定については以下のとおりです。
[両部門に共通する規定]
生地に使用する材料
-リエヴィト・マードレ(自家培養発酵種)
-小麦粉
-砂糖
-卵
-バター
-塩
-水
生地に使用が認められる材料
-牛乳、牛乳由来の乳製品
-はちみつ
-モルト
-カカオバター
-砂糖(白以外)
-バニラなど天然の香料
生地に使用が認められない材料(例)
-イースト(生、ドライ)
-コーンスターチなどでんぷん
-ミックス粉など加工された粉類
-植物性油脂(カカオバター、オリーブオイルを除く)
-ホエーとホエー由来製品
-大豆レシチン
-合成香料
-合成着色料
-保存料・乳化剤
*コーンスターチなどでんぷんは、アイシングには使用可能。生地にクレーマ・パスティッチエラ(クレームパティシエール)を練り込む場合はクレーマ・パシティッチエラにのみ使用可能。
*大豆レシチンは、チョコレート部門のパネットーネのチョコレートに含まれているもののみ可。
*ナッツは、チョコレート部門のアイシングにのみ使用可能。
[ミラノ・クラッシコ部門の規定]
生地に練り込む副素材としてレーズン、オレンジピールを使用。シトロンピールも可。円筒形の紙型(ピロッティーノ)を使い、上面には十字のクープを入れる。アイシングは不可。高さは自由。重量は500g(紙型含む)。
[チョコレート部門の規定]
生地色はチョコレート由来の暗褐色であること。生地に練り込む副素材としてチョコレートチップ/ダイス/フレークの使用可。フルーツ(生、ドライ、砂糖漬け)、ナッツの使用不可。円筒形の紙型(ピロッティーノ)を使い、上面にはアイシングをほどこす。高さは自由。重量は500g(紙型含む)。
パネットーネ・アルティジャナーレの特徴
・上質 厳選した素材を使用
・新鮮 バランスのとれた風味で、食後感はすっきり
・気泡 断面に自然発酵の証である縦長の気泡
・質感 柔らかく軽やか
・香り フレッシュで、包み込むような素材の素直な香り、長い余韻
上記に基づいた審査のチェックポイントは以下のとおりです。
1 外観と内観
a クロスタ(外皮)の焼き色、内層の生地色
b 内層の気泡の状態
c フルーツ、チョコレートなど副素材の大きさ、量
2 香り
a 素材由来の香りの質
b 発酵種由来の香りの質
c フルーツ、チョコレートなどの副素材の香りの質と強弱
3 触感
a 柔らかさと弾力性
b 繊維状に裂けるかどうか
4 味わい
a 柔らかさと口どけ
b 甘み、鹹味、酸味のバランス
審査では、4の味わいが最も重要視されますが、最終的には全体的にバランスよくパネットーネらしさを表現しているかどうかが決め手となります。