伊勢丹新宿店イタリア展続報:<ピアットスズキ>の新作は、林檎とアーモンド 秋のパネットーネ

パネットーネ・ソサエティのマエストロ・アドバイザリーとして設立時からお世話になっているリストランテ「ピアットスズキ」のオーナーシェフ、鈴木弥平さん。マエストロ鈴木の秋の新作パネットーネ、伊勢丹新宿店イタリア展限定で登場です。

「パネットーネ作りは、はまってしまうと抜けられない。魅力的で、危険な沼です」がマエストロ鈴木の口癖です。イタリア料理業界でも、ミシュラン一ツ星を長年維持する実力派のシェフが、なぜパネットーネの沼にハマってしまったのか?きっかけは若い頃に修業した「クチーナ・ヒラタ」でクリスマスの頃に出会ったパネットーネだったそうです。一体どうやって作るのだろう?と考えていたところ、イタリアのドルチェ界の大御所のイジニオ・マッサーリ氏が直々にパネットーネの講習会に日本にやってくるという情報をキャッチ。3日連続という異例な講習会では、イジニオ・マッサーリ氏が見込みありと目星をつけたと思しき講習生に、イタリアから運んできた自家培養の発酵種リエヴィトマードレが、少しずつ分けられたのだそう。もちろん、鈴木さんにも。今から30年ほど前の出来事でした。そこからマエストロ鈴木のパネットーネ作りが始まります。見えない菌を相手に、経験則がものをいう発酵菓子の面白さにはまって早27年。麻布十番のリストランテ「ピアットスズキ」の入るビルの上の階に、パネットーネとパン専用の工房があります。

パネットーネ・ソサエティでは今年の春、マエストロ鈴木にゴールデンオレンジ(黄金柑)の新作をオーダーし、限定販売しました。丸ごと柑橘の爽やかさとほろ苦さが甘味とコントラストをなす素晴らしいパネットーネでした。そして今回、伊勢丹新宿店イタリア展向けに秋冬の味をお願いしました。生地の中にはたっぷりと自家製リンゴのペーストとシロップ煮林檎のダイス、砕いたアーモンドが一緒に練り込まれ、林檎の酸味とアーモンドの食感がアクセントとなったリッチな仕立て。春夏の柑橘の爽やかさと好対照で、コクと深みのある味わいが特徴です。「色が欲しかったので」と表面には、キャラメリゼしたアーモンドが散らされています。皮付きアーモンドの深い色合いが、秋らしさを運んでくれるパネットーネ。おすすめのドリンクペアリングは「シードル!」だそうです。

<ピアットスズキ>林檎とアーモンド 秋のパネットーネ
各日10点限り 4,320円(750g)伊勢丹新宿限定
※<パネットーネ ソサエティ>ブースにて販売
撮影=中庭愉生 yu nakaniwa

伊勢丹新宿店のイタリア展での販売は、EC サイトでは9月22日午前10時まで(11月24 日以降の発送)、イタリア展会場では9月9日〜9月13日です。