今年もまた復活祭が近づき、ガンベロ・ロッソ恒例のコロンバ・ランキングが発表されました。菓子職人だけでなく、レストラン、ジェラテリア、自家製工房を持つ食料品店も含め、応募数は90。対象はオンラインで購入できるオレンジピール（レモンその他の柑橘ピールも含む）のクラシックなコロンバで、最終ランキングに残ったのは24作品でした。ブラインドテイスティングでは、まず最初に香りを確認し、味わいでは糖分のバランス、バターとオレンジの風味のバランス、後味に違和感や苦味がないか、さらに、リエヴィト・マードレ由来の柔らかく軽いテクスチャーと骨格が感じられるか、生地を裂いた時にくずが生じないか、口溶けがよく、パンのようなもっちり感や粘りがないかといった点がチェックされました。なお今回はとりわけ自家製のオレンジピールを用いた作品が”春らしさを感じさせる“と評価されたそうです。
1位となったアルカンジェロ・パトリツィのコロンバについては、「アマレットのグラッサ（アイシング）はパリパリととても香ばしく、甘やか。乳酸とバターの香り、柑橘の香り、バニラ、粉の甘い香りがハーモニーを奏で、余韻が長い。甘みと鹹味が融合し、バターは油を感じさせずに心地よい味わいを残す。気泡は大小さまざまで現代的。生地は強い黄色で柔らかく、繊維がしっかり存在し、必要十分にしっとりし、軽やかに溶ける。エッセンスオイル、ピールもリッチで、ピールが非常に大きい」。
もう一つの1位、アンドレア・バリーレのコロンバについては、「師匠モランディンのスタイルを受け継ぎ、見目麗しい。グラッサはビスコット色でキメが細かい。生地は輝く黄色、気泡は大小さまざま、バニラの香りが溢れ出る（その分、柑橘は弱め）。味わうと乳酸、柑橘、そしてバニラのハーモニー、まさに春らしい若々しさを感じさせる。グラッサのアーモンドと生地のオレンジピールが美味。生地はソフトで繊維がしっかりとし、適度なしっとり感、そして稀に見る軽さ」。
以下ランキング。
＊店名（カッコ内は所在地、州名）
1位 Patrizi (Fiumicino, Lazio)
1位 Andrea Barile (Foggia, Puglia)
2位 Roberto Pastry &Bakery (Chiavenna, Lombardia)
3位 Ricci (Montaquila, Molise)
4位 Roberto Cantolacaqua (Tolentino, Abruzzo)
5位 Forno Gentile (Gragnano, Campania)
6位 Anna Belmattino (Angri, Campania)
7位 Panificio Ascolese (San Valentino Torio, Campania)
8位 Bis Bar (Piazza Crispi, 1 Martina Franca, Puglia)
9位 Pavé (Milano, Lombardia)
10位 Olivieri 1882 (Arzignano, Veneto)
11位 Opera Waiting (Poggibonsi, Toscana)
12位 Gardellin Pasticceria (Curtarolo, Veneto)
13位 Forno Sammarco (San Marco in Lamis, Puglia)
14位 Infermentum (Stallavena, Veneto)
14位 Antica Salumeria Mazzuca (Amantea, Calabria)
15位 Iginio Massari (Brescia, Lombardia)
15位 Dolcemascolo (Frosinone, Lazio)
16位 Marisa (San Giorgio delle Pertiche, Veneto)
16位 Lino Ramunno (Pomezia, Lazio)
17位 Davide Longoni (Milano, Lombardia)
17位 Le Sablon (Padova, Veneto)
18位 Il Signor di Cabognano (Palermo, Sicilia)
19位 Lievito – Francesco Arnesano (Roma, Lazio)