パネットーネ・コンテスト in Japan 2024は、11月24日(日)、+NARU Nihonbashi(東京・日本橋)において最終審査を行いました。ミラノ・クラッシコ部門ファイナリスト5名、チョコレート部門同3名が公開審査に臨み、各部門の最優秀賞が決定しました。
メディア及び一般観覧者が見守る中、ファイナリストは6名の審査員の前で自らのパネットーネをカットし、審査員からの質問に応答しました。審査は、パネットーネの外観、内観、生地の骨格、食感、香り、味わいを採点、合計得点が最も高かったファイナリストが最優秀賞、そのほかは優秀賞として表彰されました。また、副賞として、次回のパネットーネ・コンテストin Japanが開催されるまでの間、パネットーネに貼付できるコンテスト入賞のシールが進呈されました。
[ミラノ・クラッシコ部門]
最優秀賞
小嶋慎一郎さん (富山「ブーランジェリーグランオム」)
(株)ドンクに12年勤務後、富山県高岡市にブーランジュリーグランオム開業。パネットーネは4年前から独学で作り始める。第27回カリフォルニアレーズンレシピコンテストグランプリ、第3回シュトレンコンテストグランプリ、2020パングランプリ東京グランプリ、フォンテラグランプリ2020優秀賞、第2回ピーカンナッツコンテストグランプリなど受賞多数。東海パネットーネ倶楽部所属。
優秀賞(五十音順)
斉藤義人さん (愛知「ボッテガ・デル・パーネ」)
パン屋、パティシエ、バリスタなどに従事するうちに、イタリアの食文化に興味を持ち初め、現在は、BOTTEGA DEL PANE のシェフとしてイタリアのパン、お菓子などを広めていきたいと考えている。以前食したパネットーネの魅力に惹かれ、パネットーネを知っていただけたらと通年販売している。東海地区から広めたいとの思いで発足された東海パネットーネ倶楽部に所属。
Jan Jie Lun(ジャン・ジエルン)さん (台湾「A-Lun」)
Donut-R&Dエグゼクティブシェフ、Alan Bakers、Pasadena、Jindian Hotelなどに勤めた後、2021年よりパネットーネに特化した「A-Lun」の店長及びシェフを務める。10年以上かけて旅をしながら6カ国、100以上のパン屋を訪れ、最高のクリエーションを追求。独自のレシピの研究開発に多大な労力を費やしてきた。シンガポールの製パン技術コンサルタント、台湾パンスクール講師などとしても活躍。World City Cup Bread Contest-Taiwan(2025)の代表。Taiwan Panettone Championship (2024)ファイナリスト、Taiwan Baking King (2024)ファイナリスト、City Bread Competition (2024)の台湾代表としてWorld Bread Selectionチャンピオン。
鈴木美影さん (東京「ケノヒノパン」)
東京都北区出身。料理人として10年間勤務したのち、「ロワンモンターニュ」(現在閉店)などで14年間パン職人として勤務。パン技研発酵種アドバンスコース修了。 2022年4月東京都中野区南台商店街に夫の鈴木崇志と「ケノヒノパン」を開業。国産小麦をメインに日常のパンとパネットーネを提供。現在は石臼自家製粉の全粒粉を使用したパンを研究中。
西島佐知さん (神奈川「ウルス/クマパン屋」)
大学卒業後、専門学校にて製パン・製菓を学んだ後、都内のベーカリーに就職。約10年勤務した後、2015年8月にウルス/クマパン屋の立ち上げに参加。副代表を務める。とある講習会でリエヴィト・マードレを使用したパネットーネを試食したのがきっかけで、種を起こしてパネットーネを作り始める。代表の坂田と共に美味しいパネットーネを目指し、製造に取り組んでいる。
[チョコレート部門]
最優秀賞
小嶋慎一郎さん (富山「ブーランジェリーグランオム」)
優秀賞(五十音順)
Jan Jie Lun(ジャン・ジエルン)さん (台湾「A-Lun」)
鈴木崇志さん(東京「ケノヒノパン」)
東京都大田区出身。ジャズギター弾きを目指すもその夢破れ、アルバイトで好きだったパン作りを生業にすることを決意、その勢いのままパリへ。エリックカイザーでパン作りを1から学ぶ。その後パリのパン屋を5店舗ほど転々とする。パリ滞在13年目にしてジャズギタリスト憧れの地ニューヨークにパン職人として働く機会を得るものの、妻に出会い一転、日本での開業を目指し帰国。2022年東京都中野区南台商店街にケノヒノパン開業。
[審査員 一次審査/最終審査]
鈴木弥平氏(「ピアットスズキ」オーナーシェフ)
佐藤広樹氏(「ドンク」エグゼクティブフェロー)
秋元英樹氏(「ブーランジェリーコシュカ」オーナーベーカー、パネットーネ・コンテストin Japan 2022最優秀賞)
マキシム・ブロンデル氏(「パティスリーペシュミニョン」オーナーシェフ、パネットーネ・コンテストinJapan 2023最優秀賞)
ガブリエレ・リヴァ氏(「LESS」クリエイティブペストリーシェフ)
フランチェスコ・タッリアラテーラ氏(「ジョリッティ」エグゼクティブペストリーシェフ)
並木麻輝子氏(料理・菓子ジャーナリス 食文化研究家)
ミラノ・クラッシコ部門、チョコレート部門ともに最終審査に進まれた方がお二人、また、ご夫婦で各部門のファイナリストに選ばれるなど、サプライズと物語に満ちたコンテストとなりました。そのほか、コンテストにご参加くださったすべての方に深くお礼申し上げます。
なお、今回最優秀賞となったパネットーネは、2022年、2023年の最優秀賞のパネットーネとともに、11月27日(水)〜12月3日(火)まで、日本橋三越本店地下1階フードコレクションにて、「パネットーネ・コンテストin Japan 2024」として販売されます。
*数には限りがあり、最終日を待たずに終売となる可能性があります。
後援:イタリア大使館
協賛:(五十音順)
株式会社ウィル
株式会社ツジ・キカイ
株式会社ニップン
ルーツ貿易株式会社
オフィシャルパートナー:プロセッコDOC