今年で9回目を迎えたパネットーネ・デイ。製菓材料メーカーBraims社、製菓資材(パネットーネの紙型など)メーカーNovacart社などが主催するパネットーネのコンテストです。今年はイタリア全国から170人のパスティッチエレ(菓子職人)が参加し、326個のパネットーネが出品され、事前審査をパスした24のパネットーネと前回のディフェンディングチャンピオンのパネットーネ、計25個を集めたファイナルが9月14日ミラノで開催されました。
審査委員長は、パスティッチェリア・ヴェネト(ブレーシャ)のオーナーでイタリア菓子界のレジェンド、イジニオ・マッサーリが務め、審査員にはカルロ・クラッコ(リストランテ「クラッコ」オーナーシェフ)、マルコ・ペドロン(リストランテ「クラッコ」ヘッド・ペストリーシェフ)、ヴィットリオ・サントーロ(Cast Alimenti社社長)、ジャンルカ・プレーテ(「パスティッチェリア・フマガッリ」、前回優勝者)、計5名がブラインドテイスティングで審査を行いました。
ファイナルに進出したパネットーネの内訳は、
A パネットーネ・アルティジャナーレ・トラディツィオナーレ(伝統的パネットーネ)15作品
B パネットーネ・クレアティーヴォ・ドルチェ(クリエイティブ・パネットーネ)5作品
C パネットーネ・アル・チョコラート・ルビー(ルビーチョコレート・パネットーネ)5作品
そして、それぞれのカテゴリー最優秀賞を獲得したのが、
A パネットーネ・デッラ・トラディツィオーネbyアレッシオ・ランニーズィ(ミラノ「ラ・シチリアーナ・ダル1956」)
B パネットーネ”アニス“(ダークチョコレート、キャラメルチョコレート、スターアニス)byドメニコ・ナポレオーネ(リエティ「パスティッチェリア・フラテッリ・ナポレオーネ」)
C パネットーネ・メーレ セミカンディーテ・バッケ ディ ゴージ・エ・チョコラート・ルビー(りんごの半砂糖漬け、枸杞の実、ルビーチョコレート)byアレッサンドロ・ルッチェーロ(カッシーノ「パスティッチェリア・ドルチェ・スティル・ノヴォ」)
パネットーネ・デイのファイナルに進出したパネットーネは10月4日から31日までミラノのテンポラリーショップで試食、購入が可能。また、百貨店リナシェンテのミラノ店、ローマ店でも販売されます。イジニオ・マッサーリのパスティッチェリアでもパネットーネの販売が始まり、パネットーネ・シーズンが本格始動しました。コロナで失われた昨年を取り戻すべく、今年は一層の人気加熱が期待されます。