ガンベロ・ロッソが2022年イタリアのベスト・パネットーネを発表

イタリアの食の総合メディア「ガンベロ・ロッソ」が今年もイタリアのベスト・パネットーネを発表しました。オンラインで購入できるパネットーネを集め、ブラインド・テイスティングで外観、内層、香り、食感、味について審査した結果、最優秀パネットーネを1つ選出。最終選考に残ったものと共に公表しています。審査のポイントは、

外観：美しく均一なビスケット色で、上面は丸いドーム状であること。アイシングがかかっている場合は、しっかりと密で湿気を帯びず、アーモンドやヘーゼルナッツも使っているならそれらも湿気ていないこと。側面は紙型から生地が綺麗に剥がれること。

内層：生地はふんわりと柔らかく、押すとゆっくり戻ること。切った時に潰れず、ナイフがすっと入ること。色はやや濃いめの自然な黄色、気泡は縦に伸びて均一。手で引っ張ると繊維にそって裂け、細かい屑が出ないこと。レーズンや砂糖漬けの果物は全体に満遍なく行き渡っていること。

香りと食感と味：バニラと砂糖漬け柑橘のデリケートな香りがあり、口に入れると歯や口蓋にくっつかず、ゆっくりと解けること。程よいバターの余韻が残ること。レーズンは粒がしっかりしており、柔らかくジューシーで、砂糖漬け柑橘は食べ応えがあるが、ゴムや紙のような食感でないこと。食べてから数時間後、もたれたような消化不足がないこと。

今回は、パスティッチェリア（製菓専門）、パンやピッツァなど“窯”専門それぞれに分けて審査し、さらに、有名シェフの今年のパネットーネを番外編として紹介しています。また、雑誌「ガンベロ・ロッソ」記事のために10月に行なった審査を第1回目とし、その当時審査に間に合わなかったパネットーネを12月初旬にあらためて審査した結果を第2回目としています。以下、パスティッチェリア部門、パン・ピッツァ職人部門、ジェラート職人部門のリストです。

第１回目パスティッチェリア部門

最優秀パネットーネ

De Vivo, Pompei (Campania)

優秀パネットーネ

Dolcemascolo, Frosinone (Lazio)

Fiasconaro, Palermo (Sicilia)

Fiore 1827, Siena (Toscana)

Gabbiano, Pompei (Campania)

Gran Caffè Romano, Avellino (Campania)

Il Chiosco, Vicenza (Veneto)

Mamma Grazia, Salerno (Campania)

Pasquale Marigliano, Napoli (Campania)